ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

kaigaikensyu46

? 109 ?キッチンとダイニングが隣接しているため、入居者と触れ合いながら調理が可能である。少人数ということもあり、グループホームのようなアットホームな印象。基本的にシェフが調理をするが、入居者と一緒に作ることもあるとのこと。また、スタッフは入居者と家族のような関係を目指しており、一緒に食事をする。同時に、食事の様子を観察する。嚥下機能が低下している方には、ピューレにしたり、固めたり、必要な場合はシェフが対応する。健康状態等変化したときの対応をしなければならないが、やりがいのある仕事だと言われていた。ご家族もいつでも来て、一緒に食べることができる。(3)食事関係のイベント開催ご家族を招待し、一緒に食事をする「ファミリーナイト」を開催している。クリスマス、イースター、サンクスギビング等のイベント時、夏のバーベキューは2 週間に1 回のペースで実施している。打ち合わせに参加させてもらったが、シェフ8 人が集合し、準備する量(約200 人分)、大豆や乳製品等のアレルギーの対応食、机の位置、食材の配置、担当、入居者の食事対応、常食を食べられない方への対応等を検討していた。入居者が喜ぶことを最大の目的としており、入居者も職員も楽しみにされていた。月2 回全シェフが集まり、メニューやレシピ、入居者の様子等の情報交換やイベントについての話し合いを行っている。2.Meals on Wheels PEOPLE ~食事デリバリーサービス~(1)企業概要高齢者の4 分の1 が栄養失調に悩まされており、17,000 人以上の高齢者が栄養価の高い食事を必要としている。Meals on Wheels では、自分で食事を用意することができない在宅で暮らす高齢者を対象とし、昼食のデリバリーサービスを行っている。オレゴン州のワシントン郡・マルトノマ郡、ワシントン州のクラーク郡は配達が可能。60 歳以上の高齢者であれば、収入に関わらずサービスを利用することができる。一日あたり5,700 食、年間130 万食を提供。サービスを受ける高齢者は年間1 万6,000 人に上る。「栄養価の高い食事」と「他者と交流する場」の提供を目的としており、提供食事の約3 分の2 が在宅、残りの3 分の1 はセンターに運ばれる。センターには弁当が運ばれる場合もあるが、材料を運び、参加者で調理をして食べる料理教室のようなものを開催することもある。現在約30 のセンターが所属しており、他者と交流する場としての役割を担っている。サービス利用者には、週に2 ~ 3回はセンターで食事をするよう促している。訪問日の昼食ミートローフ、マッシュポテト調理の様子シェフのKate さん