ブックタイトルkaigaikensyu46

概要

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? 112 ?みとなっているため、選べるように数日間は冷凍庫にて保管している。ピューレ食や病態別の食事等、特別な食事にも対応が可能である。職員や家族も5 ドル払えば同じ食事を食べることができる。（３）緩和ケアへの取り組み緩和ケアの患者は、食欲不振になることも多い。しかし、少しでも食べたいものがあるのであれば、なるべく提供するようにしている。一人のために食材を買ってくることもある。「これがこの方にとって最期の食事になるかもしれない」ということを念頭に置いているとのこと。家族や職員の精神的ケアも行っている。在宅に帰る場合は、家族への食事指導を実施する。４．Marquis Vermont Hills　～長期介護施設～（１）施設概要1 人または2 人部屋が存在し、定員46 名。中央から4 フロアに分かれており、2 フロアが特別養護老人ホーム、残りの2 フロアが日本の老人保健施設のような役割を担っている。スタッフは単なる介護や臨床の専門家ではなく、入所者のニーズや希望に対応する専門家である。アメリカでは無資格では介護をすることはできない。CNA（Clinical nurse assistant：看護助手）が介護職員の役割を担っている。この施設では、各ホールにナースステーションがあり、日勤帯ではRN（Registered Nurse：登録看護師）1 人に対し、CNA 7 人程度の人員が配置されている。医師はポートランドクリニックに所属しており、週に5 日訪問する。その他、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等の職種が勤務しており、自立支援に取り組んでいる。（２）食事について「Menu 2 u」という会社が作成しているメニューを採用している。4 週間サイクル献立で、日替わりメニューの他に3 種類のシェフのスペシャルメニューから選ぶことができる。食事形態は、①常食、② Mech Soft（1cm程度の一口大）、③ Dysphagia Mech Soft（食感が残る程度の超きざみ食）、④ペースト食、⑤ Finger Food（手で食べる人用）の5 形態となっている。水分はトロミが必要な方もおり、①薄いトロミ、②ネクター状、③はちみつ状、④プリン状（数字が大きいほど強いトロミ）といった表現をするようだ。その他、ゼリー状に固めて提供する場合もある。メディテーション（瞑想）の部屋家族や職員の心のケアも行う施設の中央ここから4 フロアに分かれている朝食のサラダバー