ブックタイトルkaigaikensyu46

概要

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? 115 ?施設に所属している管理栄養士はいない。個人のフリーランスである栄養士が週に1 回訪問しているとのこと。入所者の食事観察をしたり、栄養状態についてのマネジメントをしたり、新メニューに関する相談をしたりする。経管栄養者は2 名で、重度の要介護者を受け入れている施設の割に少ないと感じた。カリフォルニア州 ユニオンシティ（6 月5 日～ 6 月18 日）カリフォルニア州は西海岸の大部分を占め、一年を通して過ごしやすい気候となっている。アメリカ合衆国の州のうちでは最大の人口を誇り、ロサンゼルスやサンフランシスコ等の都市圏がある。ユニオンシティはサンフランシスコの東側に位置し、ベッドタウンとなっている。ベイエリアにはシリコンバレーが含まれ、全米で最も経済的に進んだ地域のひとつである。また、隣接したメキシコからの移民が多く、スペイン語は州準公用語となっている。ロサンゼルスにはアメリカ最大の日本人街（通称リトルトーキョー）があり、19 世紀末に数万人の日本人がこの地に移住している。また、サンフランシスコやサンノゼにも日本街が存在する。梅野木庭園老人ホーム　　～日系老人ホーム～（１）施設概要12 名の定員で、訪問時は8 名の方が生活されていた。アメリカで生まれ育った方や、日本で生まれてアメリカへと移住した方等様々であるが、皆日本語と英語を話すことができる。どちらの言語を主要としているかは人によって様々であるが、スタッフは両言語を使い分けて対応する。日本とアメリカ両国の文化を重視しており、サンクスギビング、ハロウィン、クリスマス、イースター等のアメリカ行事に加え、節分、桃の節句、こどもの日、七夕等の日本行事も開催される。少人数であり、家庭的な雰囲気の中、居室やリビングのソファでゆったりと過ごされている印象だ。職員はほとんが日本人である。看護師が2 名、介護スタッフに加え、日本からの留学生を受け入れている。寮生活をしながら語学学校で英語を学び、帰宅後施設で働く。施設としても人材を確保することができ、留学生は学びと仕事の場を手に入れる、合理的なシステムであると感じた。（２）食事についてキッチンスタッフが2 名交代で勤務。出勤後、朝食を作るところから始まり、夕食の準備までして帰宅する。夕食の配膳は介護スタッフへと引き継ぐ。家庭のように、冷蔵庫や冷凍庫にある食材を使用し、最近のメニューを見ながらその日のメニューを決めて調理する。和食洋食中華等、バラエティに富んだ食事が提供されており、入居者の方も大変満足されていた。ダイニングルーム家庭的な雰囲気の中、食事を楽しむ