ブックタイトルkaigaikensyu46
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? 116 ?キッチンスタッフが盛り付け、配膳も行う。ひとりひとりに合わせて汁物の温かさ、おかずの盛り付け量、食器を変更する等、個別対応がなされていた。食事はフルコースのように汁物、サイド料理、メイン料理と主食、果物の順に一品一品配膳される。説明をしながら配膳できるため、入居者も興味深々に提供された料理を見ていた。また、調理従事者が入居者と直接関わる機会があることで、個々の特徴を把握し、必要時はすぐに切り方やメニューに反映することができる環境が整っていた。管理栄養士は在籍していないが、キッチンスタッフが時折カロリー計算を行い、日頃のメニューが必要栄養量を満たしているかチェックしている。また、食事量の少ない方にはエンシュア(栄養補助食品)が提供されていた。毎日のおやつの時間は、スナックが提供されるが、時間がある際はキッチンスタッフが手作りおやつを提供する(シフォンケーキやプリン等)。私も研修期間中にいちご大福を作り、提供させていただいたが、食欲のない方が完食してくださって大層感動した。コーンスープ焼き野菜(トマト、きゅうりじゃがいも、ビーチ)ホットドック、ポテトフライ施設内農園で採れたラディッシュりんご・ブルーベリーズッキーニと玉ねぎの味噌汁ブロッコリーとカリフラワー、コーンのサラダビビンバ風いちご・りんご大根と油揚げの味噌汁豆腐の揚げ物スパムむすびぶどう・キウイフルーツⅤ おわりに海外研修に旅立つ前は、正直なところ期待よりも不安の方が大きかった。2 か月間という長期間を異国の地で無事に過ごすことはできるのであろうか。英語のスキル不足も不安要素のひとつであった。しかし、終わってみるとあっという間であった。終了間近になると、まだ帰りたくないという想いが芽生えたほどである。しかし、「記憶が新しいうちに、学んだことを施設に帰ってみんなに伝えたい」「私にできることは何だろうか」という希望に満ちた想いで、帰国したことを覚えている。食文化においては、日本に勝る国はないと思っていた節もあったが、文化は違えど、「おいしい食事を食べていただきたい。食事時間を楽しんでいただきたい。」というスタッフの想いは同じであり、同じ「食」に関わる仕事に就いている人間として分かり合える部分が多かったことはとて