ブックタイトルkaigaikensyu46
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? 120 ?≪海外研修の成果等について≫1.研修の内容をどのように活かしているか まずは、食事提供方法の改善に取り組んでいる。ユニット型においては、職員が入所者に食べられる量等を聞きながら盛り付けに回ってもらっている。また、献立の内容を伝えてもらうよう周知した。行事食の際、行事食カードを食事とともにお膳に乗せて配膳していたが、管理栄養士がフロアに出向き、メニューの説明をするように変更した。利用者の中にはカードを読むことができない方も多いため、口頭で伝えた方が興味を持ってもらえるようになったと感じる。 次に、ペースト食の盛り付け方法について検討した。絞り袋で盛り付けるにはある程度の固さが必要で、うまくいかなかった。再度検討が必要である。 厨房職員との連携については、各国での取り組みをグループ内の管理栄養士の職種間勉強会で伝えた。嗜好調査のアンケート内容や献立のメニューに、積極的に調理員の考えを取り入れていくよう周知した。 仕事への姿勢については、無駄な残業をしないよう、仕事内容の見直しを行った。必要ないと思われる書類はカットし、仕事が終わらなくても重大な支障がない限りは定時での帰宅を心がけている。自然と仕事の効率が上がったような気がする。2.今後、研修の内容をどのように活かしていくか 厨房職員と介護職員が関わる機会を設けていきたいと考えている。毎日は難しくても、月1 回程度から厨房職員が食事現場に出向き、盛り付けや配膳を行う機会を作っていきたい。実際に自分達の作ったものを食べている入所者を見ることは仕事のやりがいを感じられ、やる気にもつながる。また、入所者に作ってくれている職員を見てもらうことは、食欲増進につながると考える。 ご家族が参加しているイベントや、行事毎の食に関するイベントはあるものの、なかなかともに開催しているものがないことに気付いた。日本古来の伝統ある行事を共感するために、ご家族を招いたイベント開催を検討する。また、いずれは地域住民も招いていきたい。そして、当施設の献立や食事を地域住民にも提供できる場について考えていきたい。3.今回の研修で得た成果について ( 日本の施設で導入・利用可能なもの) (1)人は60 ~ 70%見た目で食べているという事実と環境改善による効果 (2)体重測定の頻度を人によって変えるということ (3)管理職の指示でなく、職員ひとりひとりの特性(専門性)を活かしたサービス提供 (4)厨房職員と介護職員の交流による食事改善および業務改善への有効性