ブックタイトルkaigaikensyu46
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? 18 ?る。この人はどんな人なのか?どうすればこの人が幸せになるのか?そのための手立ては? 常に自分自身に問い続けることが私達、対人援助職にとって必要なことなのではないかと思う。Ⅱ.社会福祉法人 守皓会 特別養護老人ホーム ありだ橘苑 生活相談員 田川 雄一2018 年4 月22 日(月)緊張の中、ノーフュンス・ホイスコーレの初講でMomoyo 先生と出会った。デンマークの社会福祉制度を学び、なぜデンマークは“世界一幸せな国”として、認められているのかを学んだ。そして、Momoyo 先生の講義を受け、私は、鳥肌が立ち、身震いをし、笑みがこぼれた。偉そうなことはいえないが、これまで自分がずっとずっと考えてきたこと、その自身の哲学とMomoyo 先生の哲学に一寸のぶれもなく合致していたことである。そして、自分が実践してきたことに間違いがなかったという確信が得られたからだ。私は、自施設で教育について特に力を入れている。教育方法は様々であるが、特に大切にしていることは、目的や目標とその過程を説明できる根拠を明確にすることである。いつも自施設の職員に“考える”ということを意識させ、また、非常勤講師として働いている介護福祉士養成学校の学生にもそれらを学ばせている。まずは自施設の意識改革!引いてはその地域! 更に日本全体の意識改革を! とはいきませんが、それぐらいの気持ちで教育に労力を費やしていることは自信を持って言える。しかし、デンマークの福祉政策の歴史から考えると日本では無理かもしれないということも併せて痛感した。歩んできた歴史や国民の価値観が違いすぎる、政治的な仕組みの違いが大きすぎること、そして、一番難しいことは、日本の高齢化社会のスピードが速すぎることだと感じた。デンマークと日本は共に戦後の国造りをしてきた。日本は世界一の経済大国に、デンマークは世界一の福祉大国になった。日本の経済は、本当に高度で素晴らしく、日本人にしか出来ない自慢できるものであると思う。しかし、日本のハイテクノロジーは、もはや必要性が減退してきていると感じる。やはり最後は人の心や尊さ、福祉の精神である。デンマーク人は70 年という歳月をかけて福祉を考えてきた国である。最近、高齢化が急激に進んだ日本が20 数年でデンマークの真似を出来るわけがないということも確信した。今回のデンマーク合同研修では、実際にたくさんの福祉関係者の方々から話を聞くことができ、福祉に対する意識レベルの違いを感じたこともその理由の一つである。このままでは、日本もいつか崩壊するのではないか?という懸念もあるが、日本人も頭が悪いわけではない。この急激に進む高齢化社会に対応し続けていくことが出来るのも日本人の特性であると感じる。デンマークと同じようにはいかないが、必ず抜け道はあり、日本人には日本人の考え方で国民が“幸せな国だ”と思えるようにしていくことが出来ると思う。デンマーク合同研修後、それぞれの国で個別研修が始まる。現在、自身が実践している教育という哲学が更により良いものになるよう模索していき、少しでも日本が福祉国家に近づいたと言えるようにしたいと思った。