ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

kaigaikensyu46

? 26 ?登園後、20 分程度の自由遊びの後、グループでの活動が始まる。サークルタイムではみんなで椅子を並べる。始まりの歌からスタートし、自分の名前カードを選ぶ、絵本、手遊び、フォニックス、アルファベットを習う。カリフォルニアでは幼稚園教育が変わり、文字、数字、足し算、引き算など教育の要素が多く含まれている。YCC においてもカリキュラムはカリフォルニアの幼児教育のものをベースにしているが、教え方は歌や手遊び、絵本等を多く取り入れ、使用する教材もマグネット、木製パズル、粘土、ブロック、マーカーなど子ども達が興味を持つものを使用し、工夫がされている。15 ?20 分程度のサークルタイムは椅子にきちんと座ることを目標とし、座れなくても、励まし参加を促す。視線を合わせることが難しい子どもも多いが、先生達は常にアイコンタクトをするように子ども達に問いかけ、自分自身に向かって言われていることを理解させようとしている。また、発話が難しい子ども達も多く、先生達が常にモデルとなり、どのように言えば良いかを伝えている。長く座ることが難しいと予測される場合は、感触グッズなどを握りリラックスして参加するようにする。また、膝に枕を置いたり、重みのあるベストを着用することで圧がかかり、落ち着いて着席することができる子どももいる。行動の切り替えが難しい子どもは10 まで数えることで活動の終わりを明確にする。おもちゃの取り合いになり、感情が高ぶることもにも冷静に対応し、時間を使って子どもの話を聞いてあげる。正しいこと、どうすべきだったかの行動を伝える。子どもは泣きながらもそれをなんとか処理しようとしていた。良い行動をすれば、良いフィードバックが起こる。これがABA セラピーの手法でもあり、どの先生達も共通して認識をもち、自然にサポートを行っていた。また、特定の遊びに夢中になってしまう子どももいるが、その場合は、テーブルに①?④までの数字をマジックテープで付ける。順番に番号を指差して、①パズル、②カラーマッチング、③製作、④チョークボードに挑戦してから、⑤最後に好きな電車の遊びをする。そうすることで様々な遊びをまずは知ることもできるし、経験をすることもできるのだとか。サークルタイムが終われば、すぐ目の前のプレイグランドで3 クラス一緒に遊ぶ。戸外では車の乗り物や2 人乗り三輪車、シーソーなどが人気である。子どもは先生を誘うが、できるだけ子ども同士のつながりを持って欲しいという願いから、先生達が子どもと一緒に別の子どもを誘いに行ったりもする。戸外で遊んだ後はモーニングリセスの時間である(軽いスナックを食べる時間)。トイレ、手洗い、うがいと支度をすませて席に着く。最後は絵本の読み聞かせをしていると順にスクールバスが迎えにきて降園する。戸外プレイグラウンドカラフルな保育室