ブックタイトルkaigaikensyu46
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? 33 ?ここサンノゼ州立大学には「The Department of Special Education 」という特別支援教育の学科がある。こういった学科が単独であることは珍しいのではないかと思い、学科長のHughes 教授にアポを取り、お話を伺った。彼女はニューヨークで学士を取った後、カリフォルニアへ移住した。幼児教育の現場で勤務していたが、大学院で修士号と博士号を取得し、特別支援の教員として長く務めていた。まず、特別支援教育学科にはどのようなことを生徒は学びにくるのか。コースは教師となる道か研究者の道に分かれる。① 幼児教育の先生。Young Children のコースは0 ~ 5 歳までの子どもを対象としている。② KinderClass ~ G12 までの教員。ⅰ ) 少し発達に遅れがある(Mild)子どもの支援。 一般的には通常のクラスにメインストリームできるが、何かしらのサポートが必要な子ども達へのサポートを行う教員。ⅱ ) 障害の重い子ども(Severe)の学力、身体機能、高校卒業後の就職や自立に向けてライフスキルを獲得するなどのサポートを行う教員。③マスターコースへ進む道。(Teacher Training)カリフォルニア州では教員のトレーニングをするものは修士号以上の学歴がないとできないことになっている。全体的な数は少ないと思われるのでこのような人材はもっと必要であると考えている。新しい学科のプロジェクトとして、すでにMath(数学)の学士を持っている人を入学させて、通常のクラスに在籍する障害のある子どもの学力的なサポートがより良くできる人材を育てることに取り組んでいる。アメリカにおいてもIT 企業などに比べると教師の給料はそう高くはない。一般の教師と特別支援教育の教師はさほど給料の差がない。しかし、特別支援教育の教師となれば、IEP ミーティングなど、会議や資料作成、教材、とにかくほぼ毎日のように準備に時間が取られてしまう。このことからも成り手が少ない傾向にある。カリフォルニア州において、子どもの障害が分かってから受けられるサービスは公立も私立も含めて本当に様々なものがある。費用はすべて無料である。3 歳になると学区の責任でプリスクールへの通園などどこかに所属していくことが多いが、3 歳以下の場合、親が支援の必要がないと思えばこちらが様々なサービスを提供したり、情報を伝えたりしても支援へとは繋がらないケースもある。「IEP の考え方として、ミーティンでは学力、社会性、身体的なことなど、ゴールの設定は通常の年齢の発達と比較して遅れている部分のみの目標を立てる。特に遅れがないカテゴリーサンノゼ州立大学特別支援教育学科の掲示板