ブックタイトルkaigaikensyu46
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? 37 ?子どものニーズに合わせて先生の人数はその都度変化するとのこと。午前中9 時から12 時までの半日プログラムである。OT、PT、ST のセラピーも入っており、クラスの時間内にセラピストが来て、対象の子どもと別の部屋(クリニックと呼んでいた)へ行きセラピーが行われる。スケジュールは9 時から20 分程度のサークルタイムが始まり、その後はテーブルごとの活動を子ども達が選び、移動しながら遊ぶ(コーナー遊び)。その他、Show & Tell の時間やリセス、ストーリータイム、戸外遊びなど至って普通の幼稚園カリキュラムである。その中でサポートが必要な子どもに関しては主に特別教育の先生が教材や環境の設定などに工夫を凝らし、落ち着いて過ごせるように配慮をしている。各遊びのテーブルには定員があり、(安全確保のため、一箇所に子どもが集中しない様にしている)自分の顔写真のカードを持って遊びたい場所のテーブルに貼る。定員が多ければ、順番を変わってもらう交渉をしたり、子ども同士のやりとりを期待する。変わってもらえない時は待たなければいけないが、それも必要なことだと言う。活動は基本的に幼稚園の先生がリードする。特別支援の先生は後方でヘルプをする。「いま、手をあげたけど、何か言いたかった?」など、子どもの発信を見逃さずに発語を促す。昨日の晩御飯について話していた時は「I eat ?」に対して「I ate ?」過去形に言い換えるように促したりもする。活動中も正しい遊び方、物を投げない、雑に扱わないことを丁寧に伝える。気が散る子どもには衝立をサッと用意し、集中して取り組めるようにする。それぞれの先生が子ども個々の様子をよく把握していて、さりげないサポートが行われているのが印象的であった。幼稚園教諭のKaren 先生にこのシステムについてどう思うかと尋ねた。「このクラスは好き。以前、車椅子の子どもがおり、子どもたちは最初は様々な質問をしてきたが、そのうち自然と道を譲ったり、手伝ったりするようになった。お互いのことを子どもたちがケアしている。特別支援の先生ともクラスの活動のアイデアなど違う目線を持って共有できるのでとても良いことだ。」と、語っていた。保育室サークルタイム ウオールキッチンでのままごとコーナーⅢ カナダオンタリオ州 トロント (5 月20 日~ 5 月26 日)1.Pirs (Peel Inclusion Resource Services) ?障害のある子どもとその家族へ社会資源を提供するサービス?