ブックタイトルkaigaikensyu46
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? 40 ?たり、両親が仕事が終わってから参加できる夜間のワークショップなどの試みもされている。3.Peel Infant-Parent Program ?0-3 歳までの障害のある子どもと親の療育センター?先のPeel Children’s Center から0 歳?3 歳までの年齢であればここを紹介されることも多い。生まれた子どもに障害があり、子どもをどう理解していくのか、遊びを通して親へのサポートを主に行っている。しかし、診断が必ずいるというわけではなく、子どもとどう向き合うか、遊ぶか、アタッチメントの問題などニーズがあれば誰でも利用できる。このプログラムも誰からの相談でも電話も受け付けるが、基本的に親の承諾があってからサービスが始まる。サービス開始が決まったら、月に一度、家庭訪問とミーティングを家族と行う。親が遊びに一緒に参加することが前提で、家庭とプログラムとでできるだけ同じ流れ(日課)を築き、子どもが安心して生活できる環境を作る。安定した生活の中で親が自信を持つことで、親力を上達させることを目指している。大抵の家族は1 年のスパンで通園をする。プログラムは9:00-11:30 と13:00-15:30 の午前・午後のセッションに別れている。週4 日開催されており、木曜日のみ、親同士のコミュニティーを築くワークショップやイベントが開催されている。親子は少なくとも週に1 回は同じ曜日の同じ時間にくることを前提としている。もちろん、働いている親もいるので、月に2 回しか来られない親子もいたり、兄弟の都合で通園することが難しい親子もいる。主には母と子どもが通園し、父親が来ることは少ないという。しかし、家族皆が子どもを理解することが大事だと考えているため、親戚や祖父母、誰に対してもオープンなセンターである。ある子どもはここに母親と来ることになって、母親にだけ子どもが執着をするようになった。その時は、プログラムでの様子をビデオにとって帰り、家族に見せて、ここで何が行われているのか、どんな日課や遊びがあるのかなどを家族で共有してもらったこともある。父親をどうプログラムに引き込むかはここでも課題だという。現在の在籍数は16 家族。1 セッションは多くても2 ?3 家族ぐらい。Resource Consultant とEarly Childhood Educator(ECE) が2 人でクラスを運営する。遊びや小集団でのゲーム、音楽などの様々な活動を通して親が親になって行く過程を見守り、支援することが職員の役割だという。できるだけ手、口は出さずに見守る。中には子どもと目が合わせられない、この子とは遊べないのではないか、と言う母親もいるが、その子どものしている行動や気持ちを言葉に出して代弁したり、今の子どもの状況を母親に伝えていくようにサポートをしている。子どもが家庭やセンターで興味があることを一緒に見つけていくために、部屋の環境をどう設定するかは常に考えている。おもちゃの数や大きさ、このグループにはあっているか、あっていないか。成功する日もあればチャレンジの日もあるという。