ブックタイトルkaigaikensyu46
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? 41 ?最初のインテークではなぜここにきたのか、どうサポートが必要なのかをしっかり親の口から語ってもらうようにしている。生まれたときのヒストリーも何がどう影響したのか、例えばアルコール、ドラッグ、親が虐待を受けていたなどもできる範囲で聞き取りをしている。ここでも発達のチェックリストASQ(Ages and Stages Questionnaires )を使用して、親と一緒に子どもの発達を丁寧に見ていく。興味深いことに、子どもと母親の気質チェック表があり、子どもと母親が同じ質問を受けてお互いの気質の似ているところと違うところを理解することで、そうだったのかと、新たな子どもへの気づきにつながることがあるという。その気質チェックも参考にしながら、似ている気質の家族のペアリングもしている。親同士の相性、子どもの相性なども見て通園する日程をグルーピングしているが、うまくいかないこともあるので、その度にグループを考え直すこともある。他には、子ども同士がお互いに影響されることを期待し、トイレトレーニングをしている子どもがいれば、そろそろ真似ができるかもしれないという子どもをそのグループに参加させたりもしている。それぞれの家族のゴールはインテーク、アセスメントを経て、大抵3 つ設定し、6 ヶ月ごとの見直しを行っている。ゴールは遠くなく、身近なものから設定されるべきだが、親は子どもがこの年齢でどのような発達を遂げていくのかを知らないことが多い。それを伝えていくことが必要だと感じている。そのためにも、ここでは親子で遊ぶ様子を写真に収め、職員がコメントを記入したり、子どもの製作の作品を一緒にファイルに綴っている(ポートフォリオの作成を行っている)。過去を見て、現在、子どもがどのように発達を遂げてきたかの過程をみんなで確認をすることができるのだ。子どもにとっては遊びが大事、遊びを通して親は子どもの発達(変わってきたこと、できたことなど)を知る。ここは子どもとの関わり方を知ったり、色々な遊びの方法と興味を広げていく場なのである。「親として子どもに対してポジティブな関わりを継続していくことを願う。また、ここには利用できる様々なサービスを紹介することもできるため、他の親との繋がりや社会資源へのアプローチ方法を知って言って欲しい。将来、学校へ行くこと、大学へ行くことなど心配をプレイルームポートフォリオで親へのフィードバックを行う。作品や写真、コメントを残していく遊びのねらいや目的などが写真と文章で示されている