ブックタイトルkaigaikensyu46
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? 56 ?Dyspraxia という名称で知れ渡り親の会Dyspraxia Support Group of New Zealand も充実しているという。学校生活の中でDCD の子どもはなかなか見つけられにくく、支援の手が届きにくい。ダニーデンには学校を巡回するセラピストのPT とOT が各1 名ずつしか居らず、現実的にサポートが行き届いていない。だからこそ、そういった子どもたちがクリニックへ来ている場合もある訳だが、クリニックで指導したことを家で練習をする機会があればと願う気持ちは、受けた療育をどう家庭に返していくかを考える私達と気持ちは同じであった。実際にクリニックで指導したことをどう日常生活の中にどう組み込んでいくか、親の協力を得る手立てはあるのか。日本においても療育や訓練の場で得たものを家庭や学校など日々の生活の中でどう生かすかということは課題である。「もちろん、中には親の協力を得ることが難しい場合もある。クリニックに来て、専門家に任せっきりという親もいる。しかし、親自身もどのようにサポートをすれば良いかが分からなかったり、家族で運動をするという経験がない場合もある。全てが一気にはうまくいかないので、スモールステップで徐々に子どもが上達していく姿を見て理解してもらうしかないと思っている。」と、Michael さんは語る。クリニックに並ぶ教材を見ると手先の動きの練習をするものでは、子どもの興味を引くカラフルなパズルやモールを使った靴紐通し(通常の紐よりも硬さがあり形状が保たれるためやり易い)、靴紐では小さすぎる蝶々結びも縄跳び程のロープなら結び易くもなるといったように工夫されたものが多く用意されている。粗大運動ではボールやフープ、自転車に至っても子ども一人ひとりに合わせるために豊富なサイズが取り揃えられている。戸外の自転車の練習スペースにある緩やかな坂は子どもの成功体験を生む。なるほど、同じ練習でも一人ひとりの子どもの発達に合わせて使う教材を工夫し、練習を重ねていく。そして、子どもができた!やった!という感覚が味わえる、ここは運動は楽しい!と思う体験ができる場なのである。様々な教材が並ぶサイズ豊富な自転車自転車の練習スペース(2)College of Education ?教育学部?教員養成を行なっている教育学部のRutherford 教授を訪ね、特別支援教育に関するお話を伺った。ニュージーランドの学校教育制度を規定している法律は 1989 年の教育法 (Education