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概要

kaigaikensyu46

? 70 ?・内閣府 障害者施策 平成22 年度障害のある児童生徒の就学形態に関する国際比較 調査報告書HP  https://www8.cao.go.jp 他5.今後の研修生に対するアドバイス 最初の1 週間以外は自力で研修先を探して計画をするというもの。日々の生活もありながら各国の施設を探し、担当者と連絡を取り合うことはとても根気のいる作業であった。多くの方が語っているとおり、日本のように返信がすぐには来ないことが多い。中にはすぐに返信を頂いたところもあるが、何ヶ月も経ってから返信がくることもあり、待つことが必要である。時差もあり、多くの人とやり取りをしていると、時に誰に何を送ったか分からなくなってしまう。研修先をなくさないためにも、OK をもらった後もこまめにメールを送ったり、誰にいつ、何を送ったかなどの表を作成して管理を行なった。 やり取りを進める中で、学んだことは、①なぜそこの施設に行きたいのか、②何を知りたいのかという目的を明確に相手に伝えることである。最初に作成したプロフィールは何度も作り直し、カジュアルな履歴書(自己紹介も含めた)、正式な履歴書(職歴・学歴)、それから勤務先の施設の概要を英語版で作成したものも用意し、当たり前だが、自分が何者で何を目的にしているのかをしっかりと形にして伝えることが必要だと感じた。日本流の「よろしくお願いします。」では通じない。 他にも、相手にメールを送る際の文言(正式な依頼をする方法)を知っておいたほうが良い。施設によっては、見学や視察のみというところもあるが、実際にボランティアやインターン(無償)で現場に入らせてもらう方が臨場感を味わえる。自分のスキルが通用するのかどうか、というチャレンジにもなった。見学や視察の場合は、学びに行くというより、事前にその施設のことを調べて知りたいことを聞きに行くという姿勢で自分なりにまとめた質問事項等を用意して行った。プレゼンや資料を用意してくれていたところもあるが、そうでない場合も多い。大抵の場合は「何を知りたい?何で来たの?」と質問される。 英語に関してはもちろん、話せる方が良い。分からない場合は正直に分からないと言った方が、砕いて説明をしてくれる。専門用語に関しては自分の分野の英語論文などを読んで単語を調べたりした。現地での話の中でよく出てきたので、有効であったと思う。 準備期間は思いのほかあっという間に過ぎ去る。完璧には準備はできなかったが、英語の勉強と共に、日本のこと(文化や歴史、私の場合は教育制度など)を語れるようにしておくこと、また、訪問国のことも同じようにある程度知っておく方が、会話が弾む。研修先の人達は、2 ヶ月も世界を周って研修をしているという私達にとても興味がある。何のプログラムでここに来ているのか、周ってきた他国はどうだったのか、何を学んだのか、逆に日本の制度はどうなっているのか、などをよく聞かれた。 ホームステイでは現地の生活や文化を知ることができた。分からないことがあれば何でも聞くこともでき、異国での生活の中で心強いものだった。休みの日には観光に連れて行ってもらったりもした。とは言え、長丁場、自分の時間を持つことや休息も必要であるので、ホームステイとホテル滞在を交互に利用して休息時間の確保も行った。 以上の様に、要は準備の期間が大切だということで、研修が始まってしまえばいつも通りに出勤をするという具合で大抵の場合はうまくいく。後はそこでオファーをして、可能であれば実際