ブックタイトルkaigaikensyu46

概要

kaigaikensyu46

? 81 ?（２）活動内容Jackie Chan Center は、身体に障害のある高齢者や認知症高齢者の方々を対象としてデイケアを行っている。職員の体制は、管理者を中心に6 つの職種（看護師、ソーシャルワーカー、理学療法士、作業療法士、介護職員、栄養士）から成り立っていて、職員数は約40 名で組織全体では500 名の職員を雇用しているという。職員のほとんどが中国人などの移民だった。1 日に利用する高齢者は70 ～ 80 名で、認知症高齢者は別のユニットに分けて利用していた。サービスプログラムは、日本のデイサービスで行われている内容とほぼ同じであり、リハビリや作業療法などの機能訓練を中心に行われていた。送迎は、パラ・トラジットを利用している。また、60 歳以上の低所得者に対する食事プログラムを行っており、ランチタイムになると地域の自立した高齢者がたくさん集まってきている。食事プログラムとは、1965 年に始まったプログラムで、1973 年には、Old American Act(OAA) として高齢者が昼食を食べるためにシニアセンターに週5 ～ 7 日集まれるよう補助金が出るシステムとして制度化された。昼食後は、栄養面や高血圧など、高齢者に対しての教育も行っている。（３）人材管理職員を採用する時は、人格や性格など施設の方向性に合致しているかどうかを十分見極めるようにしているという。職員は十分とは言えず離職者もある。職員が辞めないような職場環境をつくることが重要であるが、待遇の良い仕事があれば辞めていくことは仕方がないという。実際の現場を見学させてもらったが、職員数がそれほど多いようには感じなかった。人材育成について、アメリカは格差社会であるため、州によって学校のランク、資格の種類やランクなど様々である。資格によっては定期的に研修を受けなければならないものもある。３．RHODA GOLDMAN PLAZA（5 月17 日）　　～高齢者専用住宅～（１）施設の概要サンフランシスコには民間の高齢者専用住宅がたくさんある。いずれも富裕層の方々が入居していて、どの住宅をみてもホテル以上の高級感である。何といっても入居にかかる費用が1 月あたり6,000 ドル～ 8,000 ドルは当たり前であり、介護が必要になれば、その必要度によってレベルに分けられ、金額が加算される。サンフランシスコは土地の値段が高く、持ち家は、最低1