ブックタイトルkaigaikensyu46

概要

kaigaikensyu46

? 83 ?また、施設内には教会やイベント会場があり、バラエティに富んでいた。生活プログラムは、一人ひとりに対してプランニングされており、在宅復帰を目標としている。日本の老人保健施設のような役割を果たしているが、入院しているのは高齢者だけではない。Ⅳ　カナダバーナビーNIMI NIKKEI HOME（5 月28 日～ 6 月1 日）～アシステットリビング～（介護付き高齢者住宅）（１）施設の概要バンクーバーの隣町にある日系ホームは、日系プレースと呼ばれる複合施設コミュニティ内にあり、55歳以上の方々が入居できる近代的なアパートメントである。入居者が日常的に自立した生活が送れるように訓練を受けた資格のあるスタッフが個別的なケアを24 時間行っている。定員は56 床で、全てプライベートルーム（1 部屋あたりの面積は約35 ㎡）となっていて、夫婦で入居することも出来る。入居者のほとんどは日系人であり、日本語と英語を話すことが出来る。カナダで生まれ育った方々が多かった。居室内には、キッチン、冷蔵庫、洗濯乾燥機、ベッド、バスルームなど生活をするための設備は全て完備されている。食事については、朝食と夕食は家賃に含まれており、昼食は別途費用にて提供が可能となっている。施設内には広い食堂があり、食事の時間になるとそこに入居者が集まる。第1 部と第2 部があり、第2 部では近隣の高齢者等が食事に来られるよう食事プログラムが提供されていた。入居している高齢者にとっては、外部からたくさんの方々が来るため、食堂は憩いの場になっているようだ。入居している高齢者は比較的、介護の手間がかからない方々であり、重度な認知症がある方々は入居出来ない。ホーム居室の様子