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? 91 ?晴らしい取り組みだと思った。地域全体を巻き込んで行うことはハードルが高いが、法人全体で取り組むことは可能であると感じた。 しかし、そういう大きなイベントにはやはり労力がかかるため、人材不足の状況で行うためには慎重に進める必要があると感じた。4.参考文献・URL・器具等 ( 日本の施設で導入・利用可能なもの) 『格差と貧困のないデンマーク』 千葉忠男(著) PHP 新書2009 年 『世界一幸福な国デンマークの暮らし方』 千葉忠男(著) PHP 新書2011 年 ※デンマークの福祉システムをモデルにした教育方法が参考になる。5.今後の研修生に対するアドバイス ① 研修受入施設について、ホームページなどを通じてダイレクトメールを送ることになるが、私の場合は、自身の国の実態や課題、自身の施設の実態や課題、そして自分が何を学びたいかを英語でまとめて添付ファイルとして送った。先方からは「あなたの国の福祉について興味がある。ぜひ来てください」と返答を頂くことが出来た。特に日系ホームでは同じ日本人の利用者を抱える立場として交渉しやすかったように感じる。また、上司の人脈は大きかった。財団からご紹介頂いたコーディネーターともコミュニケーションを図っておくことはとても重要であると感じた。とにかく早い段階で行動しておくことが大切である。 ② 英語について、私は英会話を10 年以上続けていたことが活かされ、海外での生活はほとんど問題がなかった。10 年以上続けているといっても簡単な英語しか話せません。全く英語を話したことがない方は出来るだけ英語に慣れておくことを勧める。日本の英語教育は読み書きがほとんどであり、スピーキングとヒアリングが弱いため単語を知っていても聞き取れなかったり、話せなかったりする。コミュニケーションを行う上ですぐに英語が出るように訓練しておくことが大切である。そのためには外国人と話をする機会を出来るだけ多くした方がよいと感じる。 ③ 渡航先でのスケジュールについて、出来るだけ余裕のあるスケジュールにしておくほうが良い。海外は日本のように時間どおりにいかないことが多い。万一トラブルになった場合を想定して準備しておくことを勧める。 ④ 研修スケジュールについて、すべての施設で当日に担当者と話をして決めた。事前にどのような時間帯で研修をしたいか、何を学ぶためにきたかを説明出来るようにしておく方がよい。私の場合は、自由に決めさせてくれた。なるべく研修時間が長くならないようにし、報告書を書く時間や観光に出かけて、その国の歴史や文化を学ぶこともよいと思う。施設の職員の方々にいろいろな歴史や文化を教わることが出来た。 ⑤ 安全について、場所によっては治安の悪いところもあるため、事前にそのエリアを調べておく方がよい。私の宿泊したホテルの近くは治安が悪かったため、誤ってそのエリアに行きかけたことがあった。携行品は常に気を付けておくこと。荷物の整理整頓を心がけて、荷物の重量も制限があるので最低限必要なものを考えて持っていくこと。